さほど鉄分は多くありませんが、なぜか鉄道関連の仕事を受けることの多いメディアファームです。

ぬれ煎餅ときいて真っ先に思い出すののが千葉県の銚子電鉄というあなたは、きっと鉄分の多い人ですよね?
よくご存知でない方のために、簡単に説明しておきます。
銚子電鉄は、千葉県の北東部を走る私鉄ローカル鉄道です。通勤や通学で利用する人には、貴重な公共交通なのですが、営業距離も短く、沿線の人口も決して多くはないことなどから、これまで何度も経営危機に見舞われてきました。
そんな中で、ぬれ煎餅を作って販売したら、これが思わぬ大ヒットとなり、会社も路線も存続できたというのが、銚子電鉄とぬれ煎餅にまつわるお話です。

奇跡のぬれ煎餅とも呼ばれる銚子電鉄のぬれ煎餅ですが、遠く離れた島根県で買えることを、ご存知ですか?
販売しているのは、山陰唯一の私鉄、一畑電車の駅売店です。

ぬれ煎餅が置いてあるのは、日本で一番出雲大社に近い鉄道駅である出雲大社前駅です。
どうして遠い千葉県の私鉄が作った品物を、島根県の私鉄が売ることになったのかというと、簡単に言えば友情です。

一畑電車も、経営的に余裕のある鉄道ではありません。むしろ、かなり苦しい経営だろうと思います。だからこそ、銚子電鉄のピンチや、そこからの復活は、決して対岸の火事ではありませんでした。
そんな折、出雲で開催されたイベントに、銚子電鉄の皆さんがやってきたことから両社の交流が深まり、それをきっかけにして、出雲でも銚子電鉄のぬれ煎餅を販売することになったのだそうです。
出雲大社の御祭神である大国主命は、縁結びの神様と言われますが、遠く離れたふたつの鉄道の縁まで結んでしまわれました。
出雲土産に、銚子電鉄のぬれ煎餅というのも、話題性バッチリだと思いますよ。