長年ビデオカメラマンをやってきた中で、一番よく受ける質問は、これです。

どうやったら上手く撮れますか?

お子さんの誕生などをきっかけに、最新型のビデオカメラを買ったは良いけれど、どうにも上手く撮れないと悩む方、けっこう多いんですね。そこで、ほんの少し心がけることで、見違えるほどきれいに撮れるコツを、数回に分けてお伝えします。まずは、これです。

カメラを動かさない!

ビデオは、動画と言うくらいで、動いている映像のことです。でもそれは、カメラを動かすことと同義ではありません。ここで言うカメラを動かさないには、私たちプロカメラマンが意識している様々な要素を含んでいます。その中でも、私が駆け出しの頃、師匠からキツく言われたことは、これでした。

ズームを使うな。

レンズのズーム機能は、遠くのものをクローズアップする時などに大変便利です。でも、そもそもズーム機能は、写しながら使うものではなく、カットを変えた時に、前のカットとは異なるサイズで撮影する、いわばレンズ交換の代わりとして使うものなのです。

撮りながらズームアップすることなく、ロングショット→グループショット→アップを、1カットずつ撮影するだけで、随分と印象が変わりますよ。一度試してみてください。