NHKが来年2025年度度後半(10月~翌年3月)の朝ドラで、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻、小泉セツがモデルの人物を主人公に制作すると、先日発表しました。
小泉八雲は、明治時代、英語教師として日本で暮らしたアイルランド人で、最初の赴任地が島根県の松江でした。妻のセツは、旧松江藩の士族の娘だった人です。八雲の代表作である「怪談」は、妻のセツが八雲に聞かせてくれた松江に伝わる不思議な話がベースになっています。

八雲とセツは、言うまでもなく国際結婚をしたわけです。開国間もない明治の日本で、しかも武家の娘だった女性が外国人と結婚する決断に、どれほど強い覚悟が必要だったか、現代社会の私たちには、とても想像もできないほどだったのではないでしょうか。そのことを思うたび、八雲とセツの勇気に、深い感銘を覚えます。

明治時代ほどではないでしょうが、21世紀の現代でも、国際結婚にはそれなりの壁が、きっとあるはずです。メディアファームでは、創業以来何組も、国際結婚カップルの結婚式を、撮影してきました。
新郎が日本人で新婦が外国人というケース。新郎が外国人で新婦が日本人というケース。新郎新婦共に外国人というケース。また人種も様々なカップルが、縁結びの神様である大国主命の前で、永遠の愛を誓う姿を、撮影してきました。

結婚が愛のひとつの形ならば、これも世界平和の一歩なのかも知れないなあと思いながら、撮影します。

なお、朝ドラのタイトルは、ばけばけだそうです。